ダイエットにも健康にも栄養のバランスが整った食事をするとよい、と聞いたことはあると思います。そこでダイエッターさんはなかなか痩せないものだから、自分が痩せるために細かい栄養学を学んだほうがいいと思う方もいらっしゃいます。
もちろん知識があることは素晴らしいと思いますが、その知識が逆に邪魔をするケースもあります。頭でっかちになってしまって混乱してしまいます。
実際私がそうでした、笑。
多少のダイエット知識は必要ですが、それよりも大事なのは生活習慣や意識の問題です。
この記事では、私自身が経験してきた栄養についてのポイントを紹介します。
この記事はこんな人におすすめ
・食事で痩せたいと思っている人
・何を食べたら痩せるのかわからない人
・ダイエットをもう一度がんばりたい人
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栄養についてはこれを抑えておけばOK
三大栄養素バランス
栄養バランスを崩すことなく食事をする場合、参考にしたいのが「PFCバランス」という考え方です。PFCとは「P=たんぱく質」「F=脂質(脂肪)」「C=炭水化物」がどれぐらいの割合を占めるかを示した比率のこと。ダイエッターならこれくらいは知っておきましょうね。
日本で一般的に推奨されているPFCバランスの比率
・タンパク質:15%
・脂質25%
・炭水化物60%
ただ、綺麗に健康的に痩せていくなら、脂質を少なくして、タンパク質を多めにするのが理想です。
ダイエットをするなら比率はどれぐらい?
タンパク質:20%、脂質20%、炭水化物60%がよいかな。
脂質を減らす理由
脂質は、1gあたり9kcalとカロリーがもっとも高いという特徴があります。
だから、脂質を減らすことで自然とカロリーコントロールしやすくなり、ダイエット効果が得られるのです。
カロリー制限できるんだと思って
極端に減らすのはダメだよ!
摂りすぎると肥満や高血圧など生活習慣病の原因になりますが、減らしすぎると、ホルモンバランスの乱れ、エネルギー不足や皮膚炎など、身体の不調の原因にもなります。うまくバランスをとりましょう。
脂質は適度に摂って、タンパク質はしっかり摂ると、
筋肉が落ちにくく、メリハリの身体になるということ!
肉の脂やマーガリンは避け、不飽和脂肪酸であるオリーブオイルやごま油、グレープシードオイル、魚料理やナッツがおすすめです。
タンパク質の重要性
スイスアルプスの山奥で被験者を1週間閉じ込めて、ビュッフェ形式で食べ物を提供し、どんな食べ物を好んで食べるのかという実験をしたお話があります。
被験者のタンパク質の摂取カロリー比率は約18%でした。この研究では続きがあり、2つのグループに分けて調査を続けています。途中でタンパク質の食事が多いビュッフェとタンパク質の食事が少なく炭水化物の食品ばかりのビュッフェに移るのです。高タンパク質組は、タンパク質を大量に食べることで満足をして全体の食べる量を減らし、逆に低タンパク質組は、炭水化物に含まれるタンパク質を摂取することで、18%分のタンパク質が満たされるまで、食べ続けました。その結果として、高タンパク質のグループは総摂取カロリーが自由選択段階に比べ38%減った一方で、低タンパク高炭水化物のグループは摂取カロリーが35%も増えたそうです。
引用:新発田市耳鼻科の医療豆知識
この実験で、私たちの食欲は体に必要なタンパク質量を満たすまで落ち着かないということがわかりますね。体にとってタンパク質は重要な栄養素だから、必要な分が満たされるまでタンパク質を求めて食べ続けるということですね。
食欲が満たされないのはタンパク質不足ということ!
タンパク質の重要性について、詳しく紹介しています。こちらもご覧ください。
炭水化物をたくさん摂る理由
炭水化物は、食物繊維と糖質を合わせたもので、 糖質は体のエネルギー源となります。
食物繊維の働き
・血糖値の上昇を抑える
・コレステロールの排泄をする
・食べ過ぎ防止
食後は血糖値が上昇しやすくなりますが、血糖値が高いと「十分にエネルギーがある」と体は判断して、食欲を下げてくれます。
逆にいうと、食べても血糖値が上がらないと満足感が得られません。よく知られているように、三大栄養素の中でも血糖値を上げるのは炭水化物(の中でも糖質)です。
つまり、満足感を得られるほど血糖値を上げるので、ある程度の量の炭水化物を摂らないといけないのです。
糖質制限をしていたときは
すごい物足りなさがあったな。
私が糖質制限をして失敗した理由を紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
バランスの良い食事とは?
栄養バランスのとれた食事とは、ごはんなど穀類の「主食」を基本に、肉や魚、卵、大豆などのたんぱく質主体のメインのおかず「主菜」、たっぷりの野菜、きのこ、海藻などの「副菜」、そして「汁物」を組み合わせた和定食が理想的です。
コツとしては、食卓に3色の食材をそろえるようにしてみましょう。
- ごはん、パン、麺類などの主食となる、糖質中心の「黄」
- 肉、魚、卵、大豆などメーンのおかずとなる、たんぱく質中心の「赤」
- 野菜、きのこ、海藻などの副菜となる「緑」
難しいなと思ったら、定食をイメージしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
栄養の知識がたくさんあっても菓子パンやお菓子を食べて太っている人をよく見かけます。なので、結果的にダイエットに栄養の知識はそこまで必要ありません。また知識がありすぎるばかりに意識しすぎて、ストレスになるケースがあります。
逆に食欲が乱れてない人は、ほとんど栄養の知識を持たずに痩せていませんか?